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街は完膚なきまでにクリスマス模様。
大小様々なツリーがあちこちに飾られ、街路樹にはイルミネーションが・・・。
まだ12月も中旬なのに、街角にはもうクリスマスケーキが売っています。
「浮かれ過ぎですね。クリスマス如きに踊らされ過ぎです。」
「うん、・・・だね。」
夜神くんへのクリスマスプレゼントを買いに来ました。
勿論、夜神くんは私へのプレゼントを。
別々に買い物に行って、ある所で待ち合わせ・・・何て事、私には出来っこありませんので、どちらかがプレゼントを選んでる時は、お店の前で待っている、そんな感じです。
どんなプレゼントかは当日のお楽しみです。
でも私はとても気になって知りたかったので、店の外からこっそり見てました。
夜神くん、ナイスチョイスです。
買い物をしてご飯を食べて、そしてまた買い物をして・・・。
車を停めたパーキングに向かって今、歩いているところです。
「じゃあ・・・そろそろ帰るよ?」
「・・・・・・・・・。」
「まだ何か遣り残した事ある?」
「あっちに何かありそうな気配です。」
「うー・・・ん、分かった、じゃあ・・・、一回車に戻って荷物置いて来ようよ。ケーキ3つも4つも持って動いたらグチャグチャになるよ?」
「はい、夜神くんの意見に賛成です。」
今頃からクリスマスケーキが売っている理由が分かりました。
私の様な浮かれた客が居るからです。
だって美味しそうなんですもん、。
いつものケーキよりも美味しく見えるんですもん、。
そんな私にチョコか生かブッシュ・ド・ノエルかを選べだなんて出来る訳が無いじゃないですか、。
街はもう既にクリスマス。
だってツリーとか凄く可愛くて、イルミネーションも凄く可愛くて、オマケにプレゼントはクリスマス用で・・・、もう私の頭はクリスマスなんですもん、。
今夜にでもサンタさんが来そう。
「夜神くんはサンタさんを信じてますか?」
「・・・サンタクロースの謂れって知ってるよね?」
「知っていますが、サンタさんはサンタさんです。今日当たり枕元に何か置いてくれそうな気配がします。サンタさんもクリスマスだけじゃ身が持ちませんからね。ちょっぴりフライングです。」
「このクリスマス脳が。あっても子供にだけだから、もういい歳だから貴方。諦めなさいって。サンタさんプレッシャーに掛けてるから、貴方。」
「夜神くんは夢がありません。つまらない大人になっちゃ駄目なんですよ。もうつまらない大人になり掛けてます。」
「君の1/3くらいの年齢の子らにはプレゼントが届くかも知れないね、ちゃんとクリスマスの夜に。小学生くらいまでかな?」
「なら1/2ですよ・・・。」
「どの口が24歳だって言った?どの口が嘘吐いた?」
「どうして24歳なんですか、もっと若い可能性だってあるじゃないですか。どうして一番上の設定で考えるんですかっ。」
「無いね。」
「ありますよ。」
「無い。」
「・・・・・・・・・。」
「そんな事言うのはこの口?」
ちゅっ、ってしてくれました。
人がいっぱいの、大きなクリスマスツリーの前で。
夜神くんこそクリスマス脳です、人の事なんて言えませんよ、バカ、。
車に戻って荷物を置いて、気になる路地まで戻りました。
私のアンテナは何をキャッチしたんでしょうか。
「あ、ケンタッキーです。」
「あー、なるほどね。」
「クリスマスには欠かせません。」
「買って帰るの?」
「勿論です。家に帰って食べましょう。」
「・・・・・・・・・。」
「もうオナカいっぱいですか?」
「・・・僕はいいけど・・・夜にそんな脂っこいもの食べたら朝・・・胃とかもたれないの?・・・もういい歳なんだし・・・。」
・・・本気で心配してる、この人。
家に帰ったらめっこりお説教です。
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